カンフー・ハッスル

まず、シン・チーは基本的にコメディの人である。だから彼の撮ってきた映画はすべてコメディ映画であるという前提と認識の下に、私は立っているつもり。

ところが、「映画秘宝」とかは「歴史的に残るクンフー映画」としてこの映画を取り扱うものだからおかしくなっちゃう。

コメディ映画なんだけど、過去のクンフー映画に対してちゃんとリスペクトして武闘シーンをきちんと撮りましたということであれば、そもそも「全く強そうに見えないオッサンやオバハンが実はカンフーの達人である」という設定から、カンフーのシーンがショボイのも許せる(※ちなみに、一番クンフーがしょぼかったのが他ならぬシン・チーである。CG使っても早回ししても、キレの無さが一番際立っていた)

で、それを踏まえた上で、この映画。残念ながら面白くない。

前作まであれほど笑えたコメディシーンがつまらないのである。コメディ映画なのに。