SHIMANO

r-h-t2005-11-12

マーケティングの授業。今日はいつも大変お世話になっているシマノ

知っている人はメチャメチャ知っているが、知らない人も目にしたことはあるが全く意識していない企業。自転車部品と釣具の巨人。自転車部品については、寡占というより独占状態。どのくらい強いかというと、例えば自転車にちょっとクロい人がチャリを買おうとした時に、

「ギアやブレーキはシマノが使われているモノを選ぶ」

じゃなくて

「ギアやブレーキはシマノが使われていないと不安になる」

くらいのレベルにあるんです。

「業界のインテル」と呼ばれてるらしいが、PCに「intel inside」のステッカーを貼るアイディアって絶対インテルシマノからパクった(自転車部品にはどこにも目立つようにロゴが入っている)と思うんだけどなあ。



強み・弱みはともかく、今後私が個人的にシマノに期待するのは、都市部・地方に限らず放置自転車の問題はもはや公害レベルに達している。他方、釣り場のゴミや捨て糸・針による環境汚染も問題となっている。

シマノをはじめ、多くの企業が創意工夫と企業努力でハイクオリティな商品をローコストで提供することが実現され、その結果、ユーザー側のモラルの低さからこのような結果を引き起こしている。

これって、決してシマノにとってプラスな環境ではないと思う。少なからず自転車や釣りというレジャーに対しネガティブなイメージを持っている人が増加すれば、企業へのダメージもじわじわと拡大する。

もう既に取り組んでいるのかも知れないが、放置自転車問題や釣り場の環境保全についてシマノは社会にショックを与えるような積極的な取り組みを戦略的・攻撃的に行うべきであると思う。出来れば、それを「地道な活動」ではなく、シマノらしくテクノロジーで解決させれば更にカッコいい。

単なる「エコ」ではなく、「あのシマノがここまでやるか」という取り組みを見せれば、リーディングカンパニーとして業界に与える影響は大きいだろうし、ネガティブイメージの払拭で頭打ちと言われるそれぞれのレジャー市場も拡大の余地はあるのではないだろうか?